「歯周病が1ヶ月で治り、口臭も消えると学会で話題!国立大開発のフロスに勝る最新歯磨き法」
と雑誌でも紹介されました。
それが、今回紹介する「つまようじ法」です。
これは実際につまようじを使用するわけではありません。ハブラシをつまようじの様に使う方法なのです。
●従来の歯周病の治療では根治できない
歯周病は、知らず知らずのうちに症状が進み、場合によっては歯が抜けてしまう病気です。命に直接かかわる病気ではありませんが、できることなら義歯を入れることなく、一生自分の歯で生活したいものです。
そのためには、歯肉や歯槽骨の失われた機能を回復させ、歯を長持ちさせられるような治療こそ望まれているといえるでしょう。
では、どうしたら歯周病を克服することができるのでしょうか。やはり一番の近道は、歯磨きによって歯周病の原因となる歯垢(細菌のかたまり)を取り除き、自然治癒力で症状を改善させることです。
●わずか二週間で歯のぐらつきが改善
そうした中、歯垢を十分に取り除き、歯肉の自然治癒力を高める歯磨き法として岡山大学歯科部の予防歯科で考案されたのが「つまようじ法」です。
この方法は、実際につまようじを使うわけではありませんが、歯ブラシの毛先をつまようじのように使い、主に歯間の歯垢を取り除くブラッシング法です。
実は、岡山大学歯科部部長の渡邊達夫先生がこの方法を思いついたのは今から二〇数年前。
当時、歯周病の原因が歯垢、(つまり細菌)であることはわかっており、ブラッシングで歯垢を除去すれば、予防や治療ができると考えられていました。そして、スクラッピング法、バス法と呼ばれるブラッシング法が普及していたのです。しかし、それらのブラッシング法には、歯間の歯垢を十分に除去できないという欠点があり、もっといい磨き方がないかと渡邊先生は思案を重ねていました。
そんなある日のこと。渡邊先生が歯磨きの指導をしていたところ、その中のある患者さんが歯ブラシの毛先を偶然に歯間にいれて磨いていました。その様子を観察しているうちに「歯間を効果的に磨くブラッシング法はこれだ」と渡邊先生は確信したのです。そして、すべての患者さんに歯間に毛先を入れるブラッシング法をやってもらうことにしました。すると、何人もの患者さんから「歯のぐらつきが治まった」、「硬い肉もかめるようになった」という感想をもらったそうです。
(わかさ出版 「わかさ」2005年11月号」より引用)
●歯科医院でも続々採用するつまようじ法
歯周病の治療には、ブラッシングが欠かせません。その役割は、歯周ポケット内外に付着した歯垢を取り除くことにあります。
これまではバス法といって、歯と歯肉の間に毛先を当て細かく振動させる歯磨き法が一般的でしたが、最近では、つまようじ法も、全国の歯科医院で行われるようになってきました。
歯垢が一番残っているのは、歯と歯の間のところです。また、多くの場合歯周病は歯間部から始まるのです。つまようじ法は、歯ブラシの毛先を歯と歯の間に入れて歯垢を裏側に押し出すとともに、普通なら歯ブラシの毛先が届きにくい歯間にある歯肉をマッサージします。ですから、歯周病の改善や予防に大きな効果があるのです。
ちなみに成人の虫歯の多くが、隣接面(歯と歯が隣同士接している所)で起きています。つまようじ法で歯と歯の間を清掃できれば、歯周病のみならず、隣接面の虫歯も予防できるのです。
患者さんの多くは、毛先を通すと、とても驚かれます。そしてほとんどの人が、「すごく気持ちがいい」「歯のまわりがすっきりした」など、驚きの声を返してくれます。
当医院では、歯ブラシの当て方や歯間部への毛先の入れ方を説明し、実際に、つまようじ法をして頂きます。多くの人は、一週間でブラッシング時の出血がなくなったり、激減したりします。(歯の裏側をつまようじ法で清掃するには練習が必要になります。)
当医院では、簡単な部分から順に練習をして頂きます。
また、「すべての患者さんにつまようじ法」ではなく、それぞれの方に応じたブラッシング方法やハブラシの選び方も指導していきます。
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